泉質と温泉管理のご報告
 
源泉名及び湧出地
  源泉名 熊野川温泉          
  湧出地 和歌山県東牟婁郡熊野川町日足634番地の2          

湧出地における調査及び試験成績
  調査及び試験年月日 平成4年10月28日          
  知覚的試験 無色透明にて、微弱硫化水素を有し、無味である。          
  pH値 9.02          
  泉温 27.8℃(調査時における気温 20.0℃)          
  湧出量 254リットル/分 (掘削自噴)          

試料1kgの中の成分、分量及び組成
  陽イオン
成分 含有量(mg) 当量(mva1)

比率(mva1%)

水素イオン H+ 0.0 0.00 0.00
ナトリウムイオン Na+ 135.9 5.91 93.66
カリウムイオン K+ 1.5 0.04 0.63
マグネシウムイオン Mg2+ 0.0 0.00 0.00
カルシウムイオン Ca2+ 7.3 0.36 5.71
マンガンイオン Mn2+ 0.0 0.00 0.00
鉄(II)イオン Fe2+ 0.0 0.00 0.00
陽イオン計 144.7 6.31 100.00
 
陰イオン
成分 含有量(mg) 当量(mva1)

比率(mva1%)

フッ素イオン F- 10.6 0.56 8.34
塩素イオン Cl- 190.0 5.36 79.88
水酸イオン OH- 0.1 0.01 0.15
硫化水素イオン HS- 0.2 0.01 0.15
チオ硫酸イオン S2O32- 0.0 0.00 0.00
硫酸イオン SO42- 1.1 0.02 0.30
炭酸水素イオン HCO3- 25.6 0.42 6.26
炭酸イオン CO32- 9.0 0.30 4.47
メタケイ酸水素イオン HSiO3- 2.2 0.03 0.45
メタケイ酸イオン

SiO32-

0.0 0.00 0.00
陰イオン計 238.8 6.71 100.00

泉質:アルカリ性単純温泉 (アルカリ性低張性低温泉)

一般的適応症(浴用)
  神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進

一般的禁忌症(浴用)
  急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)
 

平成4年12月3日
和歌山県衛生公害研究センター
所長  塙 功

ご報告
1:お湯の衛生管理 監督官庁の基準に基づき、お湯の衛生管理は自動で行っています。
又、その数値は、毎日チェックしています。(法定の検査結果を表示)
2:お湯のぬき替え 上記の他、お湯の状況を判断し随時実施しております。
無色透明の泉質ですので、ご判断いただき易いと存じます。
3:オーバーフロー

源泉は、毎分254リットルの自噴でございまして、存分に使用しても余る湯量でございます。
日量25t以上の源泉を使う循環併用(殺菌)で、温泉管理を行っています。
日に2回以上入れ替わる量で、露天風呂へは4ヶ所から温泉を入れてます。

4:温泉の再調査 平成12年6月27日付けの旧通産省工業技術院による調査結果を受領し、表示いたしました。
源泉温は27.8℃でございます。
5:湯温の設定 開業後にたまわったご要望の平均値により、熱交換器で、夏期は40.0℃〜冬期は42.0℃にコントロールしています。 (加水無)
6:毎日の清掃 宿泊のお客様に午前9時までご使用いただいたあと清掃を行いまして、11時から日帰り入浴のお客様にご利用いただいております。
7:その他の清掃 週に一回以上、高圧洗浄機を使用した清掃を実施しています。
8:月に1度の全面消毒 全面清掃と共に第3水曜日(休館日)に実施。
 
源泉タンクが一杯の状況。
余った温泉は、自然に還します。
  源泉筒です。